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壁面緑化のウラ

2014.02.03 18:26|雑感
ここ数年で「緑のカーテン」と呼ばれる、日除けを夏になさる方を多く見かける様になりました。

有名なところでは、ゴーヤやアサガオなどをを窓の外側で育て、日除け替わりに利用する手法です。

緑のカーテンについては以下、ご参照下さい。

緑のカーテン

我が家でも毎年立派なゴーヤカーテンが育っております。
多少室内が暗くなりますが、日光遮蔽の効果はかなり実感しています。


さて、そんな注目を浴びている緑のカーテンですが、実は大阪駅前のランドマークマルビルに、緑のカーテンの様な壁面緑化を施した様子が夏に公開されておりました。

その当時の記事です。


http://kensetsunewspickup.blogspot.jp/2013/06/blog-post_2296.html


大変美しく、私もぜひ観に行きたいと思ったものです。


先日、大阪に所用がありましたので、やっとこのマルビルの見学に行ってきました。

緑のカーテン、壁面緑化が建物の温度上昇を抑える理屈もよく分かりますが、
植物に携わる仕事をしている者としては、管理方法が非常に気になっておりました。

植物は生き物なので、人間が思う様な成長をしてくれません。

私の家では大成功しているゴーヤカーテンも、ちっとも育たないとおっしゃるお客様もいらっしゃいますし、
その土地や日照条件や管理方法などで全然結果も異なってきます。

また、伸びるので剪定等の管理も欠かせません。


マルビルと言えば、100メーターくらいあったと思うのですが、そんな高いタワーをどうやって緑化しているのか、私は興味深々で向かいました。


到着

キレイにツル植物が育っていて、感動しました。

IMAG1743.jpg

IMAG1748.jpg

冬で、この青々とした感じはなかなか出せるものではありません。


相当の管理を施しているか、強い品種の植物を這わせているかだと思いました。


傍までよって見ると、上階からツル植物を下に這わせている感じです。

普通にワイヤに絡まってるだけなので、管理方法は別段目立ったところは見受けられません。

ということは、植物がスゴイのか?


まあ、アレですよ。
植物って葉っぱ一枚とっても枯れやしませんし、葉っぱを1枚頂いて品種を調べようと

雨天の中、コソコソと植物の傍まで寄って、葉っぱに触ってみたところ・・・・



アレ?

何だこの感じ????






え?




ま さ か の




ニセモノ????????????????



え、だって壁面緑化って言ってたし。

まあ、確かに緑化はしてあるけど、




個人的にはそういう意味じゃなくて・・・・・・・


よくよく見ると、一部が本物で、その他がニセモノの人工植物でした。

IMAG1754-1.jpg

IMAG1750.jpg





私の見た感じですと、多分1割くらいが本物かと。




壁面緑化は管理がすごく難しいのです。
管理方法を勉強しようと見学に行ったら、まさかの人工植物という予想外の展開でした。



確かに、青々としすぎてると思ったんですよ。






色々なご意見はあるかと思うのですが、
一般的にこういうのを壁面緑化と呼ぶべきなのでしょうか?


私のイメージとしては、壁面緑化はあくまでも生きている植物と人工物の共存共栄であり、そこには、管理する人間と気候や条件に応じて思いがけない育ち方をする植物とのさまざまなせめぎ合いがあると思うのです。
だって、植物は生きてるのですから。

植物が、人間の住む建物を覆い、人間が管理をし、その恩恵を受ける。


あくまでも私が思う壁面緑化です。




しかし、私は人工植物は反対ではありません。

実際に緑が欲しい所に思った様な光や水が届かなかったりして殺伐とした場所に、ニセモノであっても緑が入るだけでどれだけ空間が明るく、生き生きしたものになることか!
実際の工事でも何度か人工植物を利用して緑化もさせていただきました。




どういった意図があり、かなりの量の人口植物を入れているのか分かりませんが、ひとつ思うのは美観の問題だと思います。生えそろわないつる植物というのはあまり見栄えのいいものではありません。

確かに、大阪のランドマークが禿げ禿げのツル植物で覆われているのはちょっと残念な感じがします。


1割程度入っている本物のツル植物が生えそろうまでのツナギの役を果たしているのだと信じていますが、

それならそうと


今は美観の為に人工植物を入れているが、
いずれは全部を本物ののツタでビルを覆いたい



と言えばいいことだと思うのですがダメなのでしょうか?

安藤忠雄氏が取り組む大阪の街を緑でつなぐ「緑の回廊プロジェクト」のシンボルなので、そんな事は言ってはいけないのでしょうか?


建築関連の方にはお仕事で日々お世話になっております。
最近は植物の特性に理解を示して下さる方がほとんどですが、

以前は植物が設計側の思い通りに育つと思われている方が多かった様に感じています。



かつて建築の方にプロならきちんと枯れないようにしてください

と言われた事がありますが、

プロの植木屋とは、植物が育たない場所に無理やり植えて、枯れないようにすることではありません。

植物の特性を知り、きちんと育つところに適材適所の配置を行い、自分の力で大きくなる様にしてやる事にほかなりません。


ていうか、ホント、植物の事知らないんならちょっと黙っといてもらえませんか

と言いたくなった事もちょっとあったりして・・・




日々、植木の管理料を頂き、管理に日参するのならともかく、植えてしまった植物は持ち主の管理にある程度任せるほかありません。
だから、プロならまず、枯れる様なところに植えないんです。


今回の壁面緑化はまさにプロなら植えない場所です。
でも、それでも緑にしたいというのなら、多くの困難を乗り越えてうまく育てる方法を考えなければなりません。



キレイに生えそろわない事はそんなに恥ずかしい事ではないです。
家のプランターに植えたアサガオでさえうまく育たない事もある。

あまり失敗例は公になりませんが、壁面緑化がうまくいってない事例も見た事はあります。


何度もいいますが、生き物なので仕方ないのです。

そんな思い通りにならない植物のご機嫌をうかがいながら、手を変え品を変え壁の緑をつくりあげていく。
壁面緑化とはそういうものだとばかり思ってました。







近年の壁面緑化は大変美しいです。

どうしても都会のビルに緑を!という並々ならぬ思いでここまでになったと思うのですが、

決して簡単なものではないということ。

エコの一環として論じられる事も多いですが、

多くの人の手によって管理され、お金をかけ、成長と美しさをコントロールされている植物エンターテイメントであり、決して自然ではないのです。

少なくとも私はそう思ってます。だって、植物はふつう土と水のある地面から生えてるんですよ。

うたい文句は素晴らしいのですが、管理を愛情を忘れた壁面緑化に美しさは伴わない。

あまりにも簡単に提唱されすぎている様に思います。

美しい緑の壁の裏にあるものは、ニセモノか膨大な管理費か、そんな現実を見た気がしました。


































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