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新梅田シティ:植物と希望の巨大壁面 鑑賞記2

2014.04.04 14:12|雑感
昨日のブログの続きとなっております。

http://hanamoarashimo.blog11.fc2.com/blog-entry-220.html

さて、本来の目的、造園家と揉めている安藤忠雄さん発案の希望の壁を見るのが本来の目的だったので、
とりあえずキョロキョロと見回してみると



ありました。希望の壁
IMAG2588-1.jpg


フムフム中々の壁ですな。

さっきから、揉めてる揉めてると言ってますけど、一体安藤忠雄さん発案の希望の壁がどうして揉めているかといいますと・・・




昨年の事です。

「安藤忠雄氏「希望の壁」は著作権侵害 設計者が設置差し止めの仮処分申し立て」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130619/waf13061921110018-n1.htm

昨日のブログで、2か所のお庭を紹介したのですが、実はそのお庭は
この水路でつながっているのです。

IMAG2599-1.jpg

その水路の横にドカ~ンと緑の壁が建ってしまっている状態です。

ものすご~くかいつまんだ説明ですが


新梅田シティ離れて存在する2つのお庭が実はこの水路でつながっており、一体化しているコンセプトなのに、この巨大な緑の壁でそのコンセプトが台無しなんで、著作権侵害です!と庭の設計者さんが訴えたという事なのです。



結局これはこうなりました↓

安藤忠雄氏発案の巨大緑化壁 設置差し止め認めず 造園家の仮処分申請で大阪地裁

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130907/waf13090716050019-n1.htm

という結果になり、処分差し止めはならず、昨年秋に完成いたしました。


私もこの裁判の結果は、納得してます。

分かりやすく言うと、



新築家屋を建築したお客様が、昌三園にお庭の設計施工を頼みました

10年程たって、車が1台増えて、お庭のリフォームをすることになりました

ただし、今回のフォームは、昌三園とは別の○○造園にお願いしました


それを知った昌三園の女王が、
「私が設計した庭を勝手に変えてリフォームして 著作権の侵害!!ムキ~~~っ訴えてやる!!リフォーム差し止めだ!!」

訴訟勃発

裁判所
「お庭は流行や老朽化や使い方が変わればリフォームをしなければなりません。」
「設計者に許可をとらなければ庭のリフォームが出来ないっていうのは持ち主にとって大変困ることですよ」
「リフォームの中止は認めません!」



ということです。

そりゃそうですよ。お客様に引き渡した庭が設計者の許可なく変更できないなんて。
私どもも商売あがったりです。



ただ、一つ画期的だと思ったのは、

希望の壁の設置が、「著作者の意に反した庭園の改変にあたる」として

庭の著作権を裁判所が一部認めているという点です。


まだ駆け出しだったころ、平面図1枚だけ渡されて、明日までに適当に庭の図面描いといて(タダで)と某建築会社の方から言われた事がありますが、何なのでしょうね。

お客様の年齢は?場所は?車の台数は?家族構成は?家の壁や屋根の色は?何風の家ですか?
植物に水をやるお時間のある生活を送ってる方ですか?前面道路は広いですか?自転車は何台保有されてますか?
洗濯モノは?ご予算は?回りの風景は?お隣はどんな建物?人通りが多い場所ですか?
聴きたい事や情報はもりだくさん。

それらすべてを反映して考えるのがお庭です。
考えるのにそれなりの時間も、リサーチも必要です。コンセプトだってあります。

お庭は著作物。住宅のお庭とは事情が異なっているのでしょうけど、庭の設計に携わる者として少し嬉しい判決内容でした。





で、この壁なんですけど、
大阪マルビルの なんちゃって壁面緑化よりかなりレベルアップしております


この緑の壁は全部本物の植物だし、
土の入ったコンテナにたくさんの種類の植物が植えられています。

植えられている植物をメモって帰りましたが、(汚くてすみません)
IMAG2630.jpg


私達が普段よく使ってる植物の中でも、最強レベルの枯れない度を誇りなおかつ、葉の色が鮮やかなものや花が咲くものを上手に組み合わせていると思います。

メンテナンスは比較的やりやすいという印象でした。

私が行った時は、落葉樹の新芽が吹きかけで、ベニカナメモチの赤い新芽がアクセント色になってキレイでした。


IMAG2601-1.jpg

IMAG2591-1.jpg


希望の壁で大阪を緑化したいという思い。本物の壁面緑化。結構キレイ。メンテナンスも比較的やりやすそう。
訴訟の判決内容。何も否定するべき事項はありませんでした。



ただ・・・・



この場所につくるべきものだったのかと聞かれると。

えっと、



センスないかも・・・

(ホントすみません!!!)



お庭の設計者である吉村元男先生のお気持ちも十分わかります。



歩道からビルの谷間を見ると広がる里山の庭。田植えなども行い、それなりに今まで多くの方々の憩いの場になっていたと思っています。そこをこの壁で遮る必要があったのでしょうか?




今日は風がすごく吹いてます。春の嵐で、せっかくの桜の花びらも散ってしまいました。

風って意外と大切なんですよ。

あるお客様がおっしゃってました。

まわりに家が建つにしたがって、風が庭に抜けなくなり、毛虫を食べる鳥が来なくなった。
虫が大発生するようになった。殺虫剤を撒きたくないんだけどな・・・


この希望の壁でどんな変化が起こるかわかりませんが・・・


それから、この里山の庭にこの現代的な希望の壁は似合ってません。

ビルにはそれなりに似合ってると思いましたけど、わざわざ庭の風景を遮るこの位置に建てる必要はなかったと思います。この希望の壁を挟んだ道路の向こうには公園があり、その緑が見えた方が自然で良かったのにな・・・と思ったりする自分もいます。



庭をつくる人と建築家との感性の違いなんでしょうか?
庭をつくる時には借景といって周りの風景も参考にして考えたりしますからね。


著作権侵害ということで、吉村元男さんは訴訟を起こしましたけど、
事の本質は著作権云々ではなく、庭という広い自然を扱う空間造形物に対しての配慮の無さ、重鎮の安藤忠雄さんが何か言えば何でも通るのか、そういった事への反発だったのではないでしょうか?


そんなこんなで、希望の壁見学終わり。

帰途に就く前、ビル内に行列があったのでとりあえず並んだら、
強制的に屋上展望台へとつづく例で、ウッカリ並んでしまい、700円払って、新幹線1本遅らせて展望台を見学するハメに・・・




IMAG2608.jpg

IMAG2617.jpg

IMAG2617_20140404141132c98.jpg

梅田の再開発はまだまだ続きそうです。


















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